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ネバダ州について
ネバダ州はカジノでおなじみのラスベガスがある州です。

従来、会社を設立する州としてはデラウエア州が有名でしたが、近年このネバダ州が注目をあびています。ネバダ州は、所得税が一切ない州として知られていますが、それ以外にも株主・役員のプライバシー保全、アセット・プロテクションという点で、非常に有利な州です。ネバダでは150,000社を超す会社が州外居住者(米国外居住者含む)によって設立されています。

ネバダ州は他の州と比較して次のようなメリットがあります。
  • ネバダ州は、連邦税務当局(IRS)と情報共有をしない唯一の州です。ネバダ以外の州はIRSと情報共有の合意(Information-sharing Agrement)を行っているため、会社の情報がIRSに流れる可能性があります。
  • ネバダ州にはの法人所得税あるいはフランチャイズ・タックスがありません。
  • 最低資本金の制度がありません。州によっては設立にあたり最低払込額(例えば500ドル等)が定められているケースがあります。
  • ビジネスの拠点を州内に設ける必要もなければ、会社の帳簿・記録を州内に保管する必要もありません。例えば、会社の帳簿・記録を日本国内で保管することができます。州によっては帳簿・記録は州内に保管する必要があるところもあります。
  • 財務情報あるいは株主の情報を州に報告する必要がありません。毎年、単にディレクター及びオフィサーの氏名のみを報告すればたります。この結果州当局は誰が株主なのか決してわからないようになっています。
  • 一人の人間が、プレジデント・トレージャー・セクレタリーを兼務することができる。他の州ではそれぞれ別の人間を割り当てる必要があるところがあります。
  • ディレクター(役員)は一人でもかまいません。また、特別なディレクター保護の規定があり、ディレクターの個人的な責任は問われないようになっています。
このようにメリットは多いのですが、中でも特に@プライバシー保全、A税金面でのアドバンテージがあることから、米国外居住者がネバダ会社を利用するケースが多くなっています。デラウエアと比較しても非常に魅力的ですが、若干設立・維持コストがデラウエアよりも高くなってしまうのが欠点です。


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